自分や大切な人を守るために、正しい知識・器具を身につけて、未知なるウイルスCOVID-19による医療崩壊に備える必要があります。
自分が新型コロナウイルス陽性になったとしても、軽症であれば自宅待機となるでしょう。
ただ、自宅待機になって突然死をしたというニュースも聞くため、心配ですよね。
突然死の詳しい原因は未だ明らかになってませんが、肺炎による酸素不足の急激な進行や血栓症の関与が予想されます。
そんなとき、自宅待機中に身体の酸素の量を測定できれば、ひとつの安心材料になります。
パルスオキシメーターは、誰でも簡単に身体の酸素の量を測定できる医療機器です。
一家に一台用意してみてはいかがでしょうか。
パルスオキシメーターは新型コロナウイルスの感染を診断するものではありません。感染を疑ったら、まず各都道府県相談窓口にご相談ください。
新型コロナウイルスの重症度判定は、個人で行わず、必ず各医療機関の判断を仰いでください。
<注>2021年現在、多くの通販サイトで在庫があり、また不適切な価格高騰が起きていないことを確認し、本記事を作成しています。
☞新型コロナウイルス感染症についての最新情報 厚生労働省HP
新型コロナウイルスについて 厚生労働省ガイドラインより抜粋
2021年1月の時点では、新型コロナウイルスの診断目安は上記のようになっています。(入院適応は各施設によって異なります)
低酸素血症とは、身体に必要な酸素が足りない危険な状態を言います。
肺炎などが原因で、肺での酸素と二酸化炭素の交換がうまくできなくなると、身体が呼吸の回数を増やそうと反応し、その結果として呼吸困難を来します。
しかし新型コロナウイルス感染症の場合、その身体の反応が起きずに低酸素血症となってしまう可能性があると言われています。
血栓塞栓症とは、いわゆるエコノミークラス症候群などで知られる、危険な病気です。
本来身体に備わっている、血液を固める力と溶かす力のバランスが崩れると、血栓という血液の塊ができ、それが身体の肺や脳などの重要な臓器に流れて詰まってしまうことで、高い致死率を来します。
現在新型コロナウイルスとの関連性が指摘されています。
更に詳しく新型コロナウイルスについて知りたい方は、厚生労働省の新型コロナウイルス感染症診療の手引きをご覧ください。
医療者向けの内容となっているため難しいですが、一般公開されており、誰でも見ることができます。
パルスオキシメーターとは
パルスオキシメーターは、低酸素血症の検出に有用で、医療現場では、体温や血圧と同様によく測定されています。
そのパルスオキシメーターが、今注目を集めています。
新型コロナウイルス感染症の重症化の目安となる血液中の酸素飽和度を測定できる「パルスオキシメーターが注目を浴びている。麻酔科医の筒井冨美氏は「医療現場で患者の容態把握のための重要な医療機器で以前は1つ数万円以上しましたが、コロナ禍で数百~数千円になって家庭用にネットや家電店で販売されています」という――。
コロナ重症化をいち早く察知…医師推奨「パルスオキシメーター」は一人に1つずつの時代だ -Yahoo!ニュース
操作自体は簡単で、指につけるだけなので家庭での購入も可能です。
しかし測定値のもつ意味はその人の状態やかかっている病気によっても異なるので、正確な判断は医師に仰ぐ必要があります。
【パルスオキシメーターとは】
皮膚を通して動脈血酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定するための装置です。
酸素飽和度(SpO2)とは、心臓から全身に運ばれる血液(動脈血)の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているか、皮膚を通して(経皮的に)調べた値です。
赤い光の出る装置(プローブ)を指にはさむことで測定します。
SpO2 測定値の意味
【新型コロナウイルスの重症度分類】
軽症:SpO2 ≧96%
中等症I:93%< SpO2 < 96%
中等症II:SpO2 ≦93%
重症:酸素投与だけでは不十分で人工呼吸器が必要
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症診療の手引き 第3版より
酸素飽和度(SpO2)は肺や心臓の病気で酸素を体内に取り込む力が落ちてくると下がります。
主に病院や在宅治療の患者さんで、必要に応じて測定します。
睡眠時無呼吸症候群の簡易診断にも利用します。加齢によってもある程度低下し、労作時にも変動します。
一般的に96~99%が標準値とされ、90%以下の場合は十分な酸素を全身の臓器に送れなくなった状態(呼吸不全)になっている可能性があるため、適切な対応が必要です。
慢性に肺や心臓の病気のある患者さんでは、息苦しさや喘鳴などの症状が強くなり、SpO2が普段の値から3~4%低下した場合は、かかりつけ医に連絡するか受診をしてください。
操作自体は簡単で、家庭での購入も可能ですが、測定値のもつ意味はその人の状態やかかっている病気によっても異なるため、測定値の判断は主治医など医療専門の方の指導を仰ぐことをお勧めします。
トラブルシューティング
SpO2は一定時間、あるいは一定の脈拍毎に得られた値を平均して表示していますので、装着直後ではなく、脈拍が安定する20~30秒後に数値を読んでください。
体動
体動があると、機械がずれるので正確な測定ができません。
測定する際は、指先を動かさないようにしましょう。
指先の冷え
指先が冷えて測定部に血流が十分にない場合、測定値が出なかったり、正確な測定ができない可能性があります。
手を温めてから測定しましょう。
マニキュア
光の透過で測定しているので、マニキュアやジェルネイルがあると光の透過が邪魔されて、測定できないことがあります。
足がマニキュアしていない場合は、足の指につけて測定することもできます。
ダブルカウント
脈拍数が120回/分を超えていると出た際に疑います。
実際の脈拍数の倍の数値が出ていることがあります。
その場合は自分の手首を触れて脈を測ってみましょう。
パルスオキシメーターの選び方
・対象年齢☞小児も使えるか?
・日本製 or 中国製?☞補償期間が変わる
小児が使う可能性があれば、対象年齢に含まれているものを選ぶ必要があります。
製造国については、日本製でも中国製でも機能が大幅に変わるわけではありません。
大人のみが使用するのであれば、ナースリーかアンファミエの4,980円のもので良いかと思います。
ナースリーやアンファミエなら医療者が普段から使っている通販サイトなので安心ですね。
ナースリーやアンファミエなどナース用通販サイトや楽天市場で購入可能
ナースリー
パルスフロー(ナースリーオリジナルカラー)パルスオキシメータ 4,980 円 (税別)医療者向けの通販サイト『ナースリー』では、多数の種類のパルスオキシメーターを扱っています。
一番安いものは4,980円(税別)です。
私たちもナースリーの4,980円のパルスオキシメーターを両親に送りました。
注文後5日で届いて、喜んでもらえました。
過信は禁物ですが、ひとつの安心材料になりますよね。
ナースリーでもパルスオキシメーターの解説をしています。
アンファミエ
ナース用通販サイト『アンファミエ』でもパルスオキシメーターは販売しています。
価格帯はナースリーと同じです。
どちらで購入しても大差ないと思います。
楽天市場
こちらは、日本製・小児にも対応していますが、16,720円と値段が高めです。
インナーアジャスターが付属品としてついてくるので、それを付ければ幼児の指でも使用できます。
まとめ
新型コロナウイルス感染症にかかってしまった時の助けになるので、パルスオキシメーターは自宅に1台あると安心です。
自分用に買っておけば、いざというときに親戚にも送ることができますのでオススメです。