NISAってよく聞くけど、投資の初心者が始めても大丈夫なの?
最近は投資を始める人が私の周りでも増えてきました。
しかし、いざ調べてみると難しい内容が多くて、何から手を付けたらいいかわかりません。
そんな投資の初心者の方が始めるのに最適なつみたてNISAについて、解説します。
・そもそも一般NISA・つみたてNISAって?
・投資初心者にはつみたてNISAがおすすめな3つの理由
・つみたてNISAの想定リターン・貯金との比較
私も社会人として働き始めてからすぐに投資を開始しました。
積立投資は、最初の口座開設と投資先の選定だけやってしまえば、後はお任せなので、忙しい社会人でも簡単に実践できます。
つみたてNISAを始めてみると、難しいと思っていた投資も、身近に感じることができますよ。
NISA 少額投資非課税制度 とは
どんな制度なの?
NISAとは、Nippon Individual Savings Account の頭文字をとっており、ニーサと読みます。
2014年1月にスタートした、個人投資家のための税制優遇制度です。
一般NISA(2023年からは新・NISA)、つみたてNISA、ジュニアNISA(19歳以下)に分かれており、それぞれで期間や運用額などに差があり、そのどれかを選んで運用を始めます。
また、途中から一般NISA⇒つみたてNISAといったように変更することも可能です。
最大のメリットは税金がかからないこと
通常なら投資で得られた利益に約20%の税金がかかります。
例えば、100万円の運用で、1年後に120万円となった場合、利益20万円×約20%≒4万円が税金で徴収されます。
しかしNISA枠内での運用であれば税金がかからず、利益20万円が手元に残ります。
国が投資を推奨する理由
個人金融資産が、預貯金に偏っている現状は、経済発展のためによくないため、非課税措置を通じて広く資産形成の機会を提供し、それによって企業の成長をサポートすることを目的としています。
また、今後、日本は超高齢化社会となり、高齢者と比較した生産年齢人口が減少します。
その結果、将来受け取れる年金額も減ることが予想されるため、個人個人で将来に備えた資産形成をしておく必要があります。
初心者には、積立NISAがおすすめな3つの理由
積立NISAの投資枠は年間40万円まで、非課税期間が長い
一般NISA・・・年間120万円・5年間非課税、自由に投資先を選べる
つみたてNISA・・・年間40万円・20年間非課税、国が指定した投資先から選ぶ
一般NISAは非課税期間が短いですが、年間投資枠も大きく設定されています。
つまり、
一般NISA ⇒ 投資経験があり、自分次第で大きく利益を伸ばしたい人向け
つみたてNISA ⇒ 少額からコツコツと長期で資産形成したい人向け
という特徴があります。
初心者でいきなり年間120万円の投資枠を使い切ることは難しく、せっかくのNISAを最大限に生かすことができません。
また、通常の株式取引には損益通算というものがあり、年間を通して損をしてしまったとしても、その損益額を翌年に繰り越し、その年の利益と相殺し、課税を減らすことができます。
しかし、NISA枠内での投資は、非課税となるだけでなく、この損益通算もすることができません。
よって、いきなりの多額投資はリスクが伴います。
・つみたてNISAは少額から長期で資産形成ができる
・NISA枠での投資は、損益通算ができず、他の損失をカバーすることができない
2024年より一般NISAは新NISAとなります。
「年間20万円までのつみたて」+「一般NISAから一部投資信託などを除いたもの」での運用が2028年まで可能となります。
しかしまだその制度に不確定要素も多く移行手続きなどが非常に難解なため、これから始める投資初心者には不向きだと考えます。
国が選んだ投資信託からしか選べない
いきなり、数万円単位のお金でどの株に投資しようか選ぶのは難しいです。
そのため、まずは投資信託といわれるプロの投資会社にお金を預け、資産運用するのが安心であり、効率的です。
しかし、世の中には、非常に高い手数料が必要になる投資信託や、そもそも運用成績が良くない投資信託がたくさんあります。
大切なお金をそんなところに預けてしまったらと思うと、とても不安ですね。
つみたてNISAは、金融庁が定めた条件をクリアした投資信託にしか投資できないようになっており、投資初心者にとっては比較的安全が担保されているという特徴があります。
つみたてNISAは、そもそも金融庁が定めた投資先しか選べないようになっている。
長期で積み立てるのが前提となっている
つみたてNISAは、その特性上、短期売買を繰り返すことは目的としていません。
「毎日仕事で忙しくてチェックできないよ」という方でも、1年に1回程度、どのくらいの損益となったか確認するくらいで大丈夫です。
短期的な株価の上下に神経質にならなくてよい
そもそも貯金ではだめなのか
貯蓄と投資の違い
貯蓄は、お金を銀行に預けるのが一般的であり、元本(もともとのお金)を確保して安全に保管することができます。また、すぐに手元に置いて使うことができます。
投資は、それぞれの株式や投資信託、債券などの商品を購入して、元本は確保されませんが、増えることを期待しています。
投資は、今すぐに使うお金ではなく余剰資金で行うものであり、貯蓄とのバランスが大事になります。
銀行金利は大手で0.001%, ネット銀行で最大0.1%程度
2021年現在で、銀行に預けたお金はどの程度増えるのでしょうか
みずほ銀行(普通預金金利0.001%)の場合、800万円預けると80円の利息がつきます。
つまり資産を増やすことには向いていません。
また、インフレとなった場合は、円の価値が相対的に下がります。
1000円を持っていた場合、みかんを10個買えたとします。しかし、みかんの値段が上がり110円になった場合は、9個しか買えなくなります。
もちろん経済がどちらに変化していくかは誰も分かりませんが、貯金しておくことが絶対に安全とも言えないということです。
過去の統計から、つみたて投資はどのくらい増えるのか
現在SBI証券のつみたてNISA商品「SBI・バンガード・S&P500」を例に見てみましょう。
米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動する成果を目指すファンドです。
つまり、米国の代表的な企業(googleやamazonなど)500社すべてに少しずつ投資するようなものです。
過去49年間のS&P500指数の平均年リターンは7-10%前後とされていますので、年率7%、毎月3万円(年間36万円×20年間)で計算してみましょう。
元本720万円に対して、20年後は1562万円に増えている計算になります。
あくまで理論値であり、手数料等を考慮するとここまで高くはなりませんが、複利で雪だるま式に増えていくのが分かります。
複利とは利子にも利子がつくことです。つまり、運用期間が長ければ長いほど、大きな成果が得られます。これが積立投資の強みです。
現在まで米国経済は最強と言われており、ほぼ正解の投資方法と考えられてきました。
しかし、今後も同様の急成長を遂げるとは限らないため、長い目で情報収集していく必要があります。
まとめ
投資初心者こそ、積立NISAをすべき理由を解説しました。
難しいと思っていた投資も、国が初心者向けに優しい制度を作ってくれています。
ちなみに、投資には手数料がかかりますが、現在は手数料や使い勝手の点から、ネット証券がオススメです。
ただし、どこで始めてもつみたてNISAの投資先に大きな違いはなく、途中で証券会社は変更することもできます。
SBI証券は東証一部上場企業であり、最大手の証券会社で初心者から玄人まで利用しています。
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いきなり口座開設が不安な方は、まず資料請求から初めの一歩を踏み出しましょう。
資産形成について考えるきっかけになりますよ。