共働き夫婦は、夫婦の財布を一緒にするか、分けるか迷いますよね。
どっちがウチに合ってる?
それぞれメリット、デメリットはあるの?
不安な点を明らかにし、オススメの簡単な家計管理術をご紹介します。
より良い家計管理を目指しましょう。
【結論】財布(口座)は夫婦別が良い
結論を先に言うと、財布(口座)は別がオススメです。
なぜなら、心理面の問題ではなく、贈与税や相続が問題となってくることがあるからです。
財布を分けるメリットは税金対策
財布を分ける1番のメリットは、贈与税・相続の観点です。
夫婦どちらかの口座に極端な割合で貯金をすると、その人が亡くなった時の相続で問題になります。
また、夫婦間で銀行口座の預金を移動させただけでも、年間110万円を超えてしまえば贈与税がかかります。
そうしたしがらみを考えなくてよいので、財布を分けることがオススメです。
財布を分けるデメリットは貯蓄が難しくなる
財布を分けるデメリットは、貯蓄が難しくなりやすいことです。
財布を分けると、お互いの貯金、資産がどのくらい貯まっているのかが不透明になります。
なぜなら、貯蓄用口座が複数になるからです。
相手に監視されずに自由にお金を使いやすくなるのはメリットですが、当然無駄遣いも目立たなくなってしまいます。
無駄遣いに気づかない、というのは家計の見直しができないということで、貯蓄が進まない原因になります。
また、お互いの監視の目が行き届きにくくなるため、貯蓄ができるかどうかはお互いの意識や協力次第になりやすいです。
夫婦両方の口座に同じくらいの額が貯まっていくのが理想
夫婦両方の口座に同じぐらいの貯金ができるのが理想です。
つまり、お互いの貯蓄額を揃えることがポイントです。
そうすることで、税金の観点での心配事がなくなります。
通常は夫婦の収入がほぼ同じということは少ないと思いますので、貯金額がだいたい同じになるように生活費の負担割合を調整するのがオススメです。
家族になったわけですし、一緒に暮らしている以上関係ないのはわかっていますが、相手の貯金だけ増えてくのは心理的に良くないですよね。
財布を一緒にするデメリット
銀行が倒産したときに保護される預金は1,000万円まで
銀行が倒産したときに、保護される預金は1,000万円までです。
利息のつく普通預金、定期預金、定期積金、掛金、元本補てん契約のある金銭信託(ビッグなどの貸付信託を含みます)、金融債(保護預り専用商品に限ります)などは、1金融機関ごとに合算して、 預金者1人当たり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
万が一金融機関が破綻した時 : 預金保険機構 (dic.go.jp)
大手銀行は倒産リスクは高くないと思いますが、私たち夫婦は同じ銀行口座に1,000万円以上入れないように気を付けています。
共働き夫婦で、どちらかの収入を生活費に充て、どちらかの収入をすべて貯蓄に回していると、貯蓄している側の口座残高が1,000万円をすぐに超えてしまうでしょう。
銀行倒産リスクも考えると、口座分散の目的でお互いの口座に分けて貯蓄していくことが望ましいと思います。
贈与税の観点から不向き
片方の貯金残高ばかり増えていくのは、贈与税の観点からも不向きです。
年間110万円を超える贈与には、贈与税がかかります。
これは、夫婦間でも適応されます。
個人への財産の贈与は、基本的に贈与税の課税対象です。これは、夫婦間の贈与であっても同じになります。
夫婦間贈与の未申告はばれる!税務署調査のしくみと贈与税を払わない方法 (vs-group.jp)
例外として、生活費と教育費はありますが。
生活費以上にもらっていると判断されると、贈与税がかかります。
自分の口座から相手の口座に貯金を移動させることは贈与として扱われる可能性があるので、危険です。
口座残高が1,000万円を超えたから、相手の銀行口座に移す、ということは贈与税の観点からオススメできません。
そのため、最初からお互いの財布は分けておく方が安心です。
相続の観点で不安
どちらか夫婦片方の口座残高ばかり増えていくのは、相続の観点からも望ましくありません。
相続税は、配偶者の相続の場合は控除額が大きいため、問題にはなりにくいです。
相続財産はこのように決まります。
現金であれば、お亡くなりになった日(相続開始日)の残高ですし、預貯金であれば、預金残高に利息を加算した金額です。
夫婦間の現金・預貯金にかかる相続税とは?(財産は誰のもの?)|東京都中央区日本橋の相続・税理士相談室|相続税申告・江東区江戸川区他 (nihonbashi-souzoku.com)
貯金を夫婦間で極端な割合でしていた場合、困る場合があります。
【体験談】私たち共働き医者夫婦は財布は別
私たちは共働きなので、財布は分けています。
医者夫婦なので、お互いの給料はほぼ同じです。
気持ちの上では、家族になったわけだし共通財布でも全く問題ないですが、実際のお金は完全に分けて生活費も出していますし、貯金もしています。
生活費の分担は?
具体的には、
家賃、光熱費、駐車場代 →15万円
食費、日用品、臨時出費 →10~15万円
このように分担をして、お互いの生活費用口座から引き落とされるようになっています。
今の世の中は、お得なポイント付与も活用するために、キャッシュレス決済やクレジットカード決済が主流になっています。
なので、生活費として現金を毎月渡すというのは、銀行に預け入れしに行く手間がかかるので、生活費の項目別で負担するものを分けています。
お金がかかる外食代はお互いがだいたい均等になるように、その都度どちらかが負担しています。
そうすることでお互いの銀行口座にだいたい同じくらい貯金が貯まっていくという構造を作りました。
医師&看護師夫婦の場合は、給料に差があるため、
医師夫:生活費全般
看護師妻:貯蓄
という分け方をするのもアリでしょう。
毎年お互い収入は変わるので、その都度生活費の負担割合は変えています!
私が産休、育休中は、生活費は全て夫に負担してもらうつもりです。
生活費口座と貯蓄用口座をわける
一つの口座にまとめるのは共働きだと額が大きくなるので、お互いに3つずつ口座を持っています。
・生活費用口座 ➡ 日常的に使う口座
・貯蓄用口座 ➡︎ 貯金、投資
・独身時代の貯金口座 ➡ 結婚してからの二人のお金を使うのには申し訳ないと感じるとき(笑)
なぜ、生活費口座と貯蓄用口座を分けることにしたのかを説明します。
医師は一般的に常勤で働いている病院+アルバイトで収入を得ているかと思います。
なので、常勤先とバイト先の振り込み口座を分けて、片方を生活費口座として使用しています。
割合は、日常生活が困らない程度、ただ無駄遣いはしない程度に生活費口座に分配しています。
そうすることで、生活費口座の範囲内で生活しようとするので、自然と貯蓄用口座には毎月決まった額が貯まっていきます。
私たちは収入が同じくらいなので、この方法でお互いの貯蓄用口座に同じくらいの額が毎月貯金できています。
貯蓄用口座には全く手をつけず、ちゃんと生活費口座だけでやりくりできるようにしています!
お互いの資産状況は月1回で開示
お互いの資産状況は月1回程度の頻度で、お互いに開示しています。
お互い、銀行口座も複数ありますし、証券口座も利用しているので、貯蓄額は普通に計算しようとすると大変です。
なので、二人とも「マネーフォワードME」という無料アプリをダウンロードして、資産を管理しています。
資産状況の見通しを良くすることで、お互いが貯金できているか、異常な無駄遣いをしていないかチェックできます。
夫の貯金額も把握させてもらえることは、安心だけでなく、将来設計にも役立ちます。
財布を分けても、お金が貯まりやすいオススメの家計管理術
そもそも自分の資産を正確に把握していますか?
自分の資産を正確に把握できていますか?
現金、銀行預金、株式、投資信託、各社のポイントなど…
銀行だけでも複数の銀行口座を開設している方も多いのではないでしょうか?
扱う資産が分散していると、日々正確に把握するのは難しいですよね。
オススメは便利なアプリを使う【マネーフォワードME】
自分の資産を正確に管理するためには、便利なアプリを使うことがオススメです。
その中でもオススメなのが、「マネーフォワードME」です。
家計簿アプリ利用率No.1です!
なぜなら、無料会員登録で10社の銀行、証券口座、ふるさと納税、ポイントなどと連携できるからです。
今の自分のポートフォリオもグラフで簡単に出てきますので、銀行預金と株式や債券などの比率の調整をする時にも、とても便利です。
私は家計簿をつけていたこともありますが、手間がかかると続かないんですよね。
マネーフォワードMEなら、銀行口座と連携することで自動化できます!
銀行口座と連携する際に、ログインIDとパスワードは入力します。
決済(送金)用パスワードは入力しませんので、万が一情報が流出したとしても出金はされません。
なので、セキュリティ上も問題ないと思います。
お互いにアプリ画面を見せ合えば、資産は一目瞭然
マネーフォワードMEなら、一画面で簡単に今の資産がわかります。
一画面で簡単にわかるので、手間も時間もかかりません。
こんなにわかりやすいのに、これは無料会員なんです!
有料会員にならなくても、十分便利に使えます。
クレジットカードも登録できますが、最終的に銀行から引き落とされるので、銀行口座を登録してそこからの支出で確認しています。
銀行口座のところをクリックすると、入出金履歴も見れます。
この他に、ホーム画面には資産合計額が出ます。
家計簿ページには現金(預金)、株式、投資信託などの保有割合も出ます。
お互いの資産状況を確認することは、安心に繋がりますね。
ウチでは、1ヶ月に1回お互いのマネーフォワードME
を確認し合っています。
お互いの資産状況を把握できているので、大きな買い物の時にも困りません。
まとめ
結婚して家族になれたのだから、共通財布にしたい気持ちもわかります。
ただし、税金や相続の観点で不安が残りますので、貯蓄口座は夫婦で分けるのがオススメです。
しかし、別財布にすると、貯蓄が進みにくくなることが懸念されます。
それに関しては、お互いに貯蓄用口座を作ること、定期的に「マネーフォワードME」をお互いに開示することで解決できると思います。